早朝に「やんばる森林浴」 滝や霧、五感で満喫 国頭でモニターツアー


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
比地大滝に向かう遊歩道で川の音に耳を澄ませるセラピストと参加者ら=11月23日、国頭村

 【国頭】国頭村森林セラピー協会は11月23日、村内の観光業者らを対象に「朝食付き早朝の森林セラピーツアー」のモニターツアーを実施した。16人が参加し、雨による霧で幻想的な姿を見せた比地大滝の遊歩道を歩くなど、早朝の散策を楽しんだ。同ツアーは、世界自然遺産候補地の周辺エリアを活用した商品づくりを目的に、県マスタープラン事業の一環で計画された。

 セラピー協会では10年以上前から森林セラピーを実施している。同事業に伴い、村観光協会と共に新商品となるツアーの開発に取り組んでいる。その中で飲食店など、地域の事業者との連動を目的とした今回の朝食付きツアーを試験的に実施した。

 参加者らは午前7時半ごろに比地大滝の入り口に集合した後、約90分ほど遊歩道を歩き、五感を使って自然を満喫した。ツアーの最後には村内の飲食店から提供されたサンドイッチなどの朝食を楽しんだ。

 大石林山に勤める新城文香さん(22)は「普段職場で見る景色とは違う自然を楽しみながら、リラックスすることができた」と笑顔で語った。

 森林セラピー協会の与儀幸也会長は「セラピーには免疫力を上げる効果もある。豊かな森でリラックスしながら健康になってほしい」とセラピーの体験を呼び掛けた。朝食付きツアーは今後、一般向けへの実施も検討している。

 問い合わせは国頭村観光協会(電話)0980(41)2420。