沖縄県内新たに49人コロナ感染 米軍関係は16人【12月4日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は3日、90代の2人を含む49人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち1人は名護市の20代男性で、同市内の飲食店で発生したクラスター(感染者集団)に含まれる。2日に初の感染者が出た久米島町では新たな感染者は確認されなかった。米軍関係ではキャンプハンセンの10人など計16人の感染が確認された。

 米軍関係の新規感染者はキャンプハンセン10人、普天間基地3人、嘉手納基地、キャンプフォスター、トリイ通信施設で各1人だった。米軍から県への説明によると、ハンセンと普天間の合計13人は海外から沖縄に移動し、2週間の隔離後の検疫で感染が判明した。基地内の米兵との接触はないという。フォスターとトリイの各1人は感染者との濃厚接触者として隔離され、その解除検査で陽性と判明した。嘉手納の1人は症状が出て検査し、陽性が判明した。いずれも経路等に関する情報は提供されていない。

 49人の新規感染者のうち感染確定例との接触と推定されたのは21人。家族内9人、会食・飲食5人、職場内3人、友人・知人が2人、調査中2人だった。残る28人の経路は調査中。新規感染者数は2日連続で40人台となった。

 警戒レベルの判断指標は療養者数が423人、病床占有率が74・3%、直近1週間の新規感染者数が317人で、いずれも第4段階「感染蔓延(まんえん)期」の高水準が続く。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は23・40人で全国で3番目に多かった。