キングス、激しいプレスでアルバルク東京封じる 87―79で逃げ切る 第17戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは5日、沖縄市体育館でリーグ2連覇中のアルバルク東京(東地区5位)と今季第17戦を行い、87―79で勝利した。戦績は13勝4敗となり、2位三河と1ゲーム差で西地区1位のまま。次戦は6日午後2時5分から同体育館でA東京と対戦する。 (長嶺真輝)


際立った激しいプレス 2連覇中の強豪封じる

琉球―東京 第1クオーター、切り込んでシュートを決めるキングスの並里成=5日、沖縄市体育館(ジャン松元撮影)

 相手は多彩な連係攻撃を持ち味にリーグ2連覇中のA東京。強豪をホームに迎え、キングスが試合開始から守りで激しいプレッシャーをかける。特にピック&ロールの基点となるガード、フォワード陣への圧力が際立った。

 先陣を切ったのは日本代表エースの田中大貴とマッチアップした主将の田代直希だ。ボールを持つ前から徹底的に張り付き、自由にさせない。スクリーンを受けても体をぶつけながら追い掛け、パスコースを限定していった。

 続いたのは並里成。田中同様に日本代表で活躍する安藤誓哉との1対1で「2連覇してるチームのポイントガード。ドライブ、シュート、全てを警戒していた」と前線からプレッシャーをかけ続ける。後半に一気に離され、惜敗した3日前の三河戦を振り返り「消極的になり、ゲームの流れが読めなかった。アグレッシブにいくことを意識した」と攻撃でも得点にアシストにと活躍した。

 25得点と攻撃をけん引したドウェイン・エバンスも会見で開口一番、「三河戦で足りなかった守備の強度を40分間遂行できた」と守りを勝因に挙げた。「今日以上の強度に持っていく」とチャンピオンチームからの連勝を狙う。


▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、1540人)
キングス 13勝4敗
 87―79(27―22,15―14,23―19,22―24)
A東京 10勝7敗

 【評】キングスが激しい守備を仕掛け、序盤からリードする展開。後半に入ると並里成が自らの得点やアシストで攻撃をけん引し、点差をさらに引き離した。試合時間残り2分ほどで3点差まで詰め寄られたが、ジャック・クーリーがゴール下で着実に加点して逃げ切った。

◆守備の強度高かった

 藤田弘輝HC(キングス)の話 今季、僕らの守備の中で最も強度が高かった。相手の攻撃は全て抑えきれるものではないので、何を止めて、何を許すのかを絞って守った。前の三河戦は第3Qで崩れたが、今日はどん底に落ちなかったのが良かった点だ。

◆1対1で崩された

 ルカ・パヴィチェヴィッチHC(東京)の話 われわれもエネルギーのあるプレーをしたが、リバウンド争いで負けてしまった。1対1でも厳しく守れず、そこから崩されてしまった。持ち味のコンビプレーがなかなかできていない。どう改善して勝つが課題だ。