那覇行きJAL機、油圧トラブルで羽田に引き返す 深刻な影響はない見通し


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JAL921便が向かう予定だった那覇空港

【東京】8日午後、羽田空港を出発した那覇空港行きの日本航空(JAL)機が、油圧系統の異常で離陸直後に出発空港に引き返すトラブルがあった。

 国土交通省航空局航空事業安全室によると、トラブルが発生したのはJAL921便。8日午後4時23分に羽田を離陸後、飛行中に3つある油圧系統のうち1つに不具合が発生し、同5時14分に羽田に引き返した。同機には乗員13人乗客154人が搭乗していたが、けが人などは確認されていない。同室はJALからの報告に基づき、「重大インシデント」とは認定しない見込み。JALは乗客への対応として、振り替え便の運航を予定している。

 機体はボーイング777-300。今月4日には、系列のボーイング777-200型のJAL904便が、那覇空港を離陸後に左翼エンジンを破損し同空港に緊急着陸する「重大インシデント」が発生していた。

 国交省によると、同様の出発地への引き返しや目的地変更などを含む「イレギュラー運航」は年間300件程度発生しているという。