カヤックやコーヒー…地方創生アイデアで名護商工と名桜大に局長賞 沖縄総合事務局


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
沖縄総合事務局長賞を受賞したアイデアについて発表する名護商工調査研究班のメンバーら=5日、那覇市おもろまちの沖縄総合事務局

 地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」を活用し、地域活性化などのアイデアを競う「地方創生☆政策アイデアコンテスト2020」の沖縄総合事務局長賞表彰式が5日、那覇市おもろまちの沖縄総合事務局で開かれた。高校生・中学生以下の部の名護商工調査研究班と、大学生以上一般の部の名桜大RESAS研究会Aチームに総合事務局長賞が贈られた。

 名護商工調査研究班は、データから名護市の東海岸地区は少子高齢化が進み、市西部に比べて観光客も少ないことから、人の流れを活発にすることが必要だと考えた。年間約3000人の新規学卒者が移り住むことに目を付け、男性向けと女性向けにカヤックや民泊などのコンテンツをそろえて売り出す、若い世代にターゲットを絞ったアイデアを提案した。同班は「新規学卒流入者の1割が使えば、経済効果は500万円ほどになる。ブラッシュアップして商品化を考えたい」とした。

 名桜大RESAS研究会Aチームは、オーナー制のコーヒー農園を運営する「やんばるOWNERS COFFEE」を提案した。苗木を購入してもらい、生豆の販売や収穫体験などで収益を生むビジネスモデルを示し、「冬季の観光客誘致にもつながる」と話した。

 この他、経済産業部長賞に名桜大ヘルスサポート、奨励賞に専門学校那覇日経ビジネスキャリアビジネス科が選ばれた。