新聞コンクール奨励賞に沖縄県内から5人 優秀学校に緑風学園


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 全国の小中高校生らを対象にした日本新聞協会主催の「第11回いっしょに読もう!新聞コンクール」の受賞者、受賞校が14日発表された。最優秀賞(小中高各1編)、優秀賞(小中高各10編)に次ぐ奨励賞(小中高生合わせ120編)に沖縄県内から5人が選ばれた。取り組みが優秀な学校に贈られる優秀学校賞(小中高合わせ15校)に名護市立小中一貫教育校緑風学園が選ばれた。

 同コンクールは、家族や友達などと一緒に記事を読み、感想・意見や提言などを書いて応募する。

 奨励賞に選ばれたのは小笠原舞南さん(竹富町立小浜小5年)、喜屋武楓花さん(沖縄市立コザ中2年)、我如古妃茄さん(八重瀬町立具志頭中3年)、比嘉留菜さん(興南中1年)、伊芸美優さん(具志川高3年)。

 緑風学園は2016年に続き2度目の優秀学校賞受賞。2年生以上の全学年から応募があり、4、6年生は全員が応募した。

 このほか、県内から学校奨励賞に石垣市立川平小中、同市立崎枝小中、コザ中、興南中、宜野座高が選ばれた。

 今回は全国から5万7977編の応募があり、このほど審査が行われた。県内は小学校279編、中学校491編、高校427編の応募があった。

 入賞者への県内表彰式は19日、那覇市泉崎の琉球新報本社で行われる。

 


奨励賞 沖縄県内5人の受賞者

小笠原舞南さん

森林減少影響か

 小笠原舞南さん(小浜小5年)「ガラスにごつん 迷鳥をお助け」(8月1日付沖縄タイムス) アカショウビンの姿を見ることは少ないし、鳥が好きなのでこの記事を選んだ。ガラスにぶつかりかわいそうと思ったが助けられて良かった。森の木が少なくなって餌が取れず、街に飛んできたのかなと思った。

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喜屋武楓花さん

基地問題知ってほしい

 喜屋武楓花さん(コザ中2年)「ヘリ墜落16年心に刻む」(8月14日付沖縄タイムス) 基地問題に興味があって選んだ記事。私たち世代がもっと知って考えなければならないと感じた。受賞を機に、全国の人にも事故から16年たっても基地問題が変わらずあると知ってもらえたらいいと思った。

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我如古妃茄さん

差別解消へ教育必要

 我如古妃茄さん(具志頭中3年)「知的障がい生徒も県立高入学へ」(8月2日付沖縄タイムス) 障がい者教育に関心がある。差別をなくすことにつながり、障がい者にとっては健常者の多い環境に慣れることができるインクルーシブ教育は進めるべきだ。将来は医者になって障がい者の生活を支えたい。

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比嘉留菜さん

米軍も情報共有を

 比嘉留菜さん(興南中1年)「米軍コロナ感染非公表『地域、不安にさせるな』」「米軍、情報提供を」(7月11日付琉球新報) 同じ沖縄なのに非公表というのが気になった。近くの住民も不安だと思うから情報共有は大切だと感じた。基地に関する新たなこの問題が全国の人にも伝わって選ばれたと思った。

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伊芸美優さん

地域、周りの支え大切

 伊芸美優さん(具志川高3年) 「殺処分予定の犬『私に似ている』」(8月6日付琉球新報) 保護犬を沖縄女子学園の入所者がトレーニングしているのを初めて知り、学園のことをネットで調べたりした。共に人間不信になっていた犬や少女。周りが手を差し伸べ、地域で見守ることが大切だと考えた。