北谷町の野国昌春町長が引退へ 4期満了で「後進に道譲りたい」


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野国昌春北谷町長

 野国昌春北谷町長(75)が4期目の任期満了に当たる来年12月で引退する意向であることが15日、分かった。本紙の取材に対し、当初から4期目を最後の任期として位置付けていたとし「年齢のこともあり、後進に道を譲りたいという思いもある。残された任期は新たな振興計画の準備に充てたい。その後は後任が新しい発想で政策を進めてほしい」と語った。

 野国町長は桑江・伊平地区の基地跡地利用や整備、フィッシャリーナ地区の開発などを進めた。小中高生の県外大会派遣費などの支援拡充、中学生以下の子どもを対象にした子ども医療費の窓口負担をなくす「現物給付」を導入するなど、子育てや教育にも力を入れた。

 野国町長は1945年3月9日生まれ、北谷町上勢頭出身。沖縄工業高校卒。沖縄電力用地部長などを務め、2005年北谷町長に初当選。17年11月に無投票で4期目の当選を果たす。任期は21年12月11日まで。