【東京】岸信夫防衛相は18日の記者会見で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の佐真下ゲート付近の土地約990平方メートルについて、20日に返還すると発表した。当該地は市道11号線と交差点の接続部分に当たり、返還により道路のカーブが緩やかになる。宜野湾市は21日に返還地に整備した道路を開通させる。
岸氏は会見で、市道11号が全通すれば渋滞が発生する懸念があったと指摘し、今回の返還の意義を強調した。
一方、米軍普天間飛行場全体の返還は見通せない。岸氏は「防衛省として今後とも目に見える形で一つ一つ着実に結果を出すことにより、沖縄の負担軽減に全力を尽くす」と強調した。
返還に先立ち2018年12月には当該土地の日米共同使用が承認されており、承認に基づき道路工事が進められてきた。