米軍「質問は日本政府に」 北部訓練場返還地の放射性物質「コバルト60」放置問題


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北部訓練場返還地から見つかった米軍が放棄したとみられる電子部品=11月、本島北部

 【国頭・東】国頭村安田の米軍北部訓練場返還地で放射性物質「コバルト60」を含む電子部品が見つかった件で在沖米海兵隊は18日、本紙取材に「日米合意で米軍施設返還地の責任は日本政府が負っている。日本政府に問い合わせてほしい」と述べた。本紙は放射性物質含有の認識などをメールで質問したが言及はなかった。

 部品は北部訓練場のヘリ発着場「LZ―FBJ」跡地で業者が10月6日までに見つけ、現場でビニールシートをかけて保存。部品に含まれる「コバルト60」の放射線量は人体に影響がないレベルだった。現場を確認したチョウ類研究者の宮城秋乃さんは「部品を返還する」として、18日早朝、部品を梱包(こんぽう)して東村高江の米軍北部訓練場ゲート前に置いた。米兵らが基地内に運んだという。宮城さんは「返還地に残る他の廃棄物も米軍に片付けてほしい」と訴えた。