交通チケット スマホで決済 沖縄MaaS実証実験始まる


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沖縄MaaS事業で利用が可能となった沖縄都市モノレールのQRコードチケットをかざす関係者=23日、浦添市のてだこ浦西駅

 情報通信技術を活用した次世代交通サービス「MaaS(マース)」の実用化を目指す、沖縄MaaS事業連携体(代表会社・沖縄都市モノレール)は23日、スマホ決済で交通チケットなどを購入できるサービスを開始した。同日から、連携体に参画するやんばる急行バスが沖縄都市モノレール(ゆいレール)・てだこ浦西駅~今帰仁村役場を結ぶバスの運行を開始した。

 同駅でサービス開始のセレモニーが開かれ、自治体、関係企業の代表者らが出席した。沖縄都市モノレール社の美里義雅社長は「交通、観光、商業と、地域が連携したサービスが実現する。観光客や県民に、沖縄MaaSが新しい生活様式の一つとして、便利に活用されるよう実証事業を成功させたい」とあいさつした。

 サービスは専用サイトで登録後に利用可能となる。クレジットカードなどで支払うとスマホにチケットが表示され、乗車券や観光施設入場券として利用できる。ゆいレールもスマホ画面に表示されるQRコードで乗車できるようになった。

 2021年2月からは船舶や他の観光施設なども一括購入できるようサービスを拡充させていく。