名護新成人の「光文字」ピンチ、さくらまつり中止で資金集まらず「寄付を」


社会
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新成人による「神ヶ森光文字」実施に向け、支援を呼び掛ける実行委員長の嘉数碧さん(右)と副委員長の桃原紗希さん=23日、名護市の琉球新報社北部支社

 名護市の新成人が東江の神ヶ森の斜面に漢字一文字をともす「光文字」。来年1月10日から開催を予定しているが、実行予算が不足している。例年は市や企業などが協力金を寄付しているが、同時期に開催していた名護さくらまつりが中止になり、支援金が集まりにくい状態だという。実行委員長の嘉数碧さん(20)と副委員長の桃原紗希さん(20)が23日、琉球新報社北部支社を訪れ、「見る人に希望を与えられる光文字を照らしたい」と一口4千円の寄付を呼び掛けた。

 光文字は東江中学校を卒業した新成人が、電球でつくる漢字一文字に思いを込め、市内外に発信する取り組みで1995年に始まった。
 実行委員会によると、実施には設置費用約30万円、電気代2万円、草刈り機のためのガソリン代2万円、募金箱設置費用や事務経費、会議室使用代などの約6万円と、計40万円ほどを見込んでいる。そのほか、次年度以降も光文字を継続させるための繰越金10万円を合わせ、計50万円を集めたい考え。

 実行委員会の応援団を務める名護市の会社員、嘉陽宗一郎さん(26)は「名護にゆかりのある方々に応援していただけたら」と話した。口座振り込みで寄付を募っている。ゆうちょ銀行で記号17070、番号10883391。期間は1月10日まで。

 問い合わせは(電話)090(6865)1282(嘉数)