「自分の中の鬼退治」 伊江幼小 児童らウニムチ作り


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ウニムチ作りを楽しむ園児・児童=15日、伊江村立伊江小学校

 【伊江】子どもの健やかな成長を願い、昔ながらの行事に触れようと、伊江幼稚園の5歳児クラスの園児と伊江小学校の1年生は15日、交流を兼ねて「ウニ(鬼)ムチ(餅)」作りに挑戦した。各自が持ち寄ったサンニン(月桃)の葉に餅を包み、シンメーナービ(大きな鍋)で蒸し上げて、自分の中にいる鬼を退治し、餅を味わった。

 餅作りを始める前に1年生は、写真を交えて餅作りの工程を園児に説明した。園児らはサンニンの葉に餅を包みながら「食べていいの?」とせがんだ。蒸されたサンニンの香りが漂うと「早く食べたい」と待ちきれない様子だった。

 伊江小1年の大城碧琉眞(あるま)さんは「けんかした時に泣いちゃう鬼を倒したい。自分で作ったお餅を食べたら鬼を倒せそう」と満足げ。伊江幼稚園の平良萌愛(もあ)ちゃんは「甘くておいしい。ころころさせたり伸ばすのが楽しかった」と笑顔を見せた。 

(中川廣江通信員)