冬服?頭が白いキセキレイ 色素抜けた白化か 福地ダム近く


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キセキレイの部分白化個体とみられる鳥=3日、東村内(村山望さん提供)

 沖縄県東村の福地ダム近くで3日、越冬に訪れる渡り鳥キセキレイ(セキレイ科)の部分白化型とみられる鳥が確認された。新星出版カメラマン村山望さんが撮影した。県鳥獣保護管理員の嵩原建二さんは「体の下部分の黄色や羽の黒さから判断すると、キセキレイだろう。キセキレイの部分白化は聞いたことがなく、珍しい」と話した。

 動植物の写真撮影を続ける村山さんは、3日午前に福地ダム近くでこの個体を発見した。見たことのない模様に、セキレイ科の一種の迷鳥だと思い、帰宅後に図鑑などと照合したが、どのセキレイにも当てはまらなかった。嵩原さんに確認したところ、キセキレイの白化型個体とみられることが分かった。

 生まれつき色素がない「アルビノ」とは違い、この個体は部分的に色素が抜けた白化型という変異だとみられている。嵩原さんは「ツバメやハクセキレイの白化はしばしば発生するが、キセキレイの白化型は初めて見た」と珍しげに語った。