嘉手納基地周辺で103デシベル 離着陸10時間で192回確認 3連協の目視調査


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嘉手納町基地渉外課の職員らと騒音データについて話す當山宏町長(左)=13日午前、嘉手納町道の駅かでな

 【中部】嘉手納町、沖縄市、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(会長・當山宏嘉手納町長)は13日、航空機騒音や飛行経路の実態を把握するため、道の駅かでななどの基地周辺3カ所で目視調査を実施した。騒音最大値(速報値)は、午前10時1分に戦闘攻撃機FA18が離陸した際に103.3デシベルを記録した。離着陸などの目視確認回数は192回だった。

 午前8時50分から同9時10分までの20分間に、昨年12月1日に岩国基地(山口県)から飛来したFA18やF15戦闘機が相次いで離陸した。75デシベルを超える騒音が20回発生した。

 調査時間は午前8時~午後6時。道の駅かでなで離着陸時の騒音を測定したほか、北谷町と沖縄市では場周経路の逸脱がないかなどを確認した。

 道の駅かでなで調査に立ち合った當山町長は、昨年末から外来機の飛来や訓練などにより、騒音が激化していると指摘した。米軍や沖縄防衛局に対し「今回の目視調査の結果も踏まえ、データを示しながら改善を求めたい」と語った。