12月景況は全体で9ポイント悪化 コロナ拡大で厳しく 県中小中央会


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 県中小企業団体中央会(島袋武会長)は18日、2020年12月の景況動向を発表した。前年同月と比較した企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、全業種平均でマイナス77.3となり、11月調査から9.1ポイント悪化した。非製造業はマイナス75で、同16.7ポイント悪化した。製造業はマイナス80で、前回調査と同数だった。

 担当者は「業種によっては少しずつ回復傾向にあったが、Go To トラベル停止や県内の新型コロナウイルス感染拡大を受け、全体的に厳しい状況になっている」と指摘した。

 調査は中央会加盟組合22業種の情報連絡員の報告を基にまとめた。

 製造業は、10業種のうち8業種が「悪化」、2業種が「不変」と回答した。出版印刷業は、年末年始のイベントが開催されずポスターの印刷需要などが大幅に減少しているという。酒類製造業は、Go To停止や忘年会の自粛が響いていると報告した。

 非製造業は12業種のうち9業種が「悪化」、3業種が「不変」だった。新車販売台数の減少に伴う中古車仕入れ価の上昇を受け、自動車卸売業が「不変」から「悪化」に転じた。飲食料品小売業も「悪化」となった。