無観客のプロ野球キャンプ「結果で皆さんに恩返し」 DeNAや阪神などはSNS充実へ


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 沖縄県内で2月1日にキャンプインするプロ野球8球団は20日、新型コロナウイルス感染拡大のため発出された県独自と政府の緊急事態宣言の双方が解除されるまで無観客で行うと発表した。

 県内でキャンプインするのは阪神、中日、DeNA、広島、ヤクルト、ロッテ、楽天、日本ハムの8球団。ロッテは離島の石垣市で行うこともあり、14日に先行して無観客で実施することを発表していた。2月6日には巨人の一部主力選手が那覇市でキャンプインし、16日から1軍の本隊が2次キャンプに入る。

 日本野球機構(NPB)は18日、キャンプ期間中の感染予防策を発表し、移動が伴うチーム関係者や報道陣に対し、移動前のPCR検査の陰性証明や定期的な検査実施などの対応を呼び掛けた。ある球団関係者は、県内での春季キャンプを「シーズンを戦い抜く上で重要な1カ月」と位置づける。その上で「沖縄の方にキャンプの影響で感染症が広がったと不安がらせることが絶対ないよう、細心の注意を払い臨みたい」とチーム関係者の外出自粛など対策を徹底する構えだ。

 無観客でのキャンプインは「例年にない特殊な環境。ファンからの声援が選手の力になっているのは確かだが、シーズンを無事に迎え結果で皆さんに恩返しできたらと思う」とした。

 無観客でのキャンプインを受け、独自の手法でファンとの交流を模索する球団もある。DeNAや阪神などはSNSを活用し、選手の様子を発信していく方針で、阪神は球団サイトで「来場いただけないファンの皆さまにも楽しんでいただけるよう取り組んでいく」とコメントしている。

 宣言が解除された後に観客を入れるかどうかは、各球団ともキャンプ地の自治体と協議して決めるとしている。

(共同通信)