
【沖縄】コロナ禍でも思い出の1枚を―。沖縄市久保田のプラザハウスショッピングセンター内にある写真館「スタジオエース」は、安心して写真撮影に臨んでもらおうと、完全個室型のスタジオに切り替えた。来店客は個室の待合室を利用し、他の客との接触を避けられるほか、スマートフォンで衣装や写真を選べる。東邦洋社長は「家族のイベントが減る中でも安心して写真を残してほしい」と話した。
新型コロナの影響で4月以降は休業し、4~6月の売り上げは例年と比べ80%減となった。一方、常連客から「日々成長する子どもの記録を残したい」との問い合わせもあったという。
要望に応えるため、3階の店舗から2階の空き店舗に移り、店舗規模を約3倍に拡張。待合室は、客同士が接触、密集しないように完全個室にした。不特定多数が着用する衣装をデータ化し、来店前に予約できるほか、撮影したデータを転送し自宅で選べる。
新型コロナ禍で人とのつながりや思い出を残す写真の大切さを再認識したという東社長。プライベートな空間を作ったことで、来店客もリラックスできるといい「自然な表情を引き出せるようになった」と、想定外の反応も感じている。「写真はその人の記憶を残せるもの。その良さは後で気付くこともある。コロナ禍だからこそ写真を撮ってほしい」と語った。