2位の新城、気持ちの切り替えで安定生む 「アマとして最後の試合にしたい」 ダイキン女子アマ


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 ゴルフの国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディストーナメント」への出場権を懸けたアマチュア選手権大会最終日は26日、南城市の琉球GC(西・東コース6520ヤード、パー72)で決勝ラウンドが行われた。首位でスタートした荒川怜郁(中部学院大1年)が71で回り、トータル140で優勝した。新城莉李亜(ベルビーチ)が2位だった。上位4人は第34回の本戦(3月4~7日、同GC)に出場する。

17番 パーパットを放つ新城莉李亜=26日、南城市玉城の琉球ゴルフ倶楽部

 初日の後半に崩れ、守りに入った反省から「攻めのゴルフ」を掲げて最終日に臨んだ新城莉李亜。1番パー4はグリーン上の山越えに苦しみ、3パットでいきなりボギーをたたく。これで吹っ切れた。「(バーディーを)取りに行こうとしないで、無になれた」

 4番のパー5では初日に「修正したい」と話していたパターで8メートルの下りを沈め、イーブンに戻す。「寄せるだけ」と考えていたというが、素早い気持ちの切り替えが結果に表れた。「我慢できたことは良かった」とその後はパーを続け、2年連続で本戦出場権を得た。

 ただ、終了後は反省が次々と口を突いた。「もっとショットで(ピンそばに)付けたかった」「2オン2パットで精いっぱい。悔しい」。1カ月前からフォームの改善に取り組むパターも思い描く形には至らず「自分のものにしたい」と探究を続ける。

 向上心の根底にあるのは「プロになりたい」という強い気持ちだ。5月には自身2度目のプロテストが控え、3月の本戦を「アマとして最後の試合にしたい」と心をたき付ける。「自分のプレーをしっかりやりたい」と、プロでも通用する実力を示すつもりだ。

 (長嶺真輝)