受験生の先輩を元気づけたい 伊是名中1、2年生が応援メッセージを掲示


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
掲示物を作成した1、2年生=1月26日、伊是名中学校

 【伊是名】伊是名中学校の校舎の玄関には鳥居が目を引く合格祈願の掲示物がある。コロナ禍の影響で修学旅行も中止になり、行事もできず、合格祈願にもなかなか出掛けられない中、受験勉強を頑張っている中学3年生の先輩を元気づけたいと、後輩の生徒会執行部1、2年生が気持ちを込めて作製した。鳥居のそばには、3年生担任の名嘉嶺恭一教諭が空き時間を利用して作ったお手製のミニチュアの神社「伊是名天満宮」もある。

 掲示物はカラフルな丸い色紙が水玉模様のように貼られていて、中心の絵馬には3年生13人の一人一人が書いた志望校と決意表明が、両端には後輩から先輩への応援メッセージが貼り付けられている。

 この掲示物は生徒会執行部が中心となって行う「受験生応援プロジェクト」の一環の1月の企画で、冬休み明けから取り組んだ。2月はサプライズを、3月は受験日前日に受験会場の窓の外から見えるように外に花鉢を並べて「合格」の文字を描き応援する。

 2年生の潮平彩乃さんは「大好きな先輩が卒業してしまうのはとても寂しいけれど、合格してほしいとたくさん気持ちを込めて作っている」と笑顔を輝かせて話した。3年生の諸見天音さんは「後輩からの思いが感じられとてもうれしい。頑張れる」とうれしそうに話した。

 生徒会執行部担当の比嘉洋子教諭は「受験生は休み時間も土日も勉強して頑張っている。先生にも積極的に質問し、努力している。在校生は応援することしかできないが、せめて明るい気持ちになってほしいと思いを込めた」と話した。

 伊是名中の生徒は先輩と後輩がとても仲が良く、お互いを思い合っている様子がうかがえる。
 (比嘉陽子通信員)