県立高入試、新学期の後にも特例追試を実施 コロナで二重の救済策 沖縄県教委


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 沖縄県教育委員会は3日、新型コロナウイルス感染などの影響で県立高校一般選抜の学力検査も追検査も受けられなかった受験生を対象に、特例追検査を実施すると発表した。実施日は高校入学式後の4月8日に設定した。新学期が始まった後に入試を実施するという異例の対応となった。

 一般入試は3月3、4の両日実施する。新型コロナに感染した場合や、濃厚接触者で陰性の確認ができない場合、当日に感染症と同様の症状が出ている場合は学力検査が受けられず、同月25、26日の追検査を受けることになる。

 特例追検査は追検査も同様に受験できなかった受験生が対象。4月9日に合格発表、13日に2次募集の合格発表がある。追検査までに高校の入学定員が満たされた場合でも、特例追検査の成績次第で合格することができる。

 特例追検査の受験者は、4月7日の入学式後に合否が決まるため、授業を受けられない「空白」が生まれる。県教委は「生徒に不利益が出ないよう、しっかりフォローする」と説明した。