尖閣周辺航行の漁船、海保が出港前検査 自民衆院議員ら「乗船」記載


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
尖閣諸島(資料写真)

 尖閣諸島周辺の海上を6日に航行したとみられる漁船2隻に対し、第11管区海上保安本部は、出港前の5日午後、石垣市の登野城漁港で立ち入り検査をした。11管によると、尖閣諸島へ出港予定だった船舶は当初3隻で、漁業従事者以外の乗船者を複数人確認したため、法的指導や安全指導などをしたという。

 出港前の漁港には、自民党副幹事長の長尾敬衆院議員やソーシャルネットワーク(SNS)などで政治活動をしている人の姿も見られた。長尾議員らは3日、報道各社に尖閣諸島周辺で漁を操業する旨のプレスリリースを出し、5日午後4時に出港予定だった。リリースでは長尾議員のほか、複数人が漁師見習いとして、各漁船に乗船すると記載されていた。

 予定時刻から数時間後、3隻のうち2隻の漁船は漁業関係者6人を乗せ、尖閣諸島周辺に向け出港した。