走り続けて1万3500日!78歳が3.25キロを周回 「目標50年」あと7年


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さしき健走会のシャツを着て1万日走目標達成記念に建てた記念碑を説明する楚南幸明さん=1月27日、南城市佐敷冨祖崎区の自宅庭

 【南城】43年間3.25キロのジョギングコースを、雨の日も風の日も走り続けてきた南城市佐敷冨祖崎区の楚南幸明さん(78)が、1月31日に1万3500日余の走行日数を記録した。かつて地域から「1万日走認定証」をもらい祝ってもらったこともある。今年に入ってアスファルト上での走りは無理と、体力の限界を感じた楚南さんは同日の走りを最後に路上でのジョキングを終了した。その代わり50年間走り続けるという目標を達成するため、今後は区内広場の芝生上で続ける。

 若い時に陸上で地域の競技会などに参加していた楚南さんは、体力維持のため34歳の時からジョギングを本格的に始めた。

 地元冨祖崎区を出発点に国道331号に出て佐敷、手登根、外間の各区を一周するコース(3.25キロ)を連日走った。走り始めてから9年半後、友人から「千日の稽古を鍛とし万日の稽古を練とす」と、剣豪・宮本武蔵が稽古に励んだ話を聞き感動した楚南さんは「よし俺も万回を目指して走ろう」と奮起した。

 雨の日も風の日も欠かさず走り、2011年末には1万235回となって目標を達成。その快挙にさしき健走会員や老人クラブの会員ら50人余が集まって公民館で祝賀会を開催し「1万日走認定証」を贈った。

 努力をすることの大切さと感動を子や孫たちに伝えようと、「人生は走ることと見つけたり」と表記した「1万日走達成記念碑」も自宅玄関前庭に建立した。「努力して自分の手で幸福をつかんでほしい」と多くの人に呼び掛けている。
 (知花幸栄通信員)