松本氏再選に政府は安堵 那覇軍港移設「前に進めるべき」の声も<浦添市長選>


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那覇軍港=2020年8月20日

 【東京】浦添市長選で現職の松本哲治氏が再選され、政府には安堵(あんど)感が広がった。那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市への移設の進展にも期待がにじんだ。

 政府高官の一人は「知事選の初戦」と位置付けられた先月の宮古島市長選で自民、公明が推薦した候補の敗北に触れ「年明けから2連敗となれば、今後の士気に影響が出かねなかった」と胸をなで下ろした。

 防衛省関係者は軍港移設問題について、昨年の県と那覇市、浦添市の合意で「もう方向性は出ている」との認識を示した。1974年の軍港返還決定から47年がたち「前に進めるべきだ」との認識を示した。防衛省は2021年度、那覇軍港の浦添移設に向けた環境影響評価の一環として「方法書」の作成に着手する方針で、検討を進めている。