新たな作品の創造へ 国立劇場おきなわ創作舞踊大賞に4人入賞


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第9回創作舞踊大賞に輝いた「若衆鯉」の喜屋武愛香(前列左から3人目)、奨励賞に選ばれた「春夜の梅」の真境名由佳子(同2人目)、佳作を受けた「籬内」の金城真次(同右端)、「初はじち」の山城亜矢乃(同左端)=1月28日、浦添市の国立劇場おきなわ

 国立劇場おきなわ第9回創作舞踊大賞の表彰式が1月28日、浦添市の同劇場で行われ、大賞に真境名本流英美の会師範・喜屋武愛香(あゆか)の「若衆鯉(わかしゅごい)」が輝いた。奨励賞に真境名由佳子(真踊流)の「春夜(はるよ)の梅(んみ)」、佳作に金城真次(玉城流扇寿会)の「籬内(ましうち)」、山城亜矢乃(安座間本流大北満之会)の「初(あら)はじち」が選ばれた。受賞作は3月27日、同劇場の公演「創作舞踊と新作組踊」で上演する。

 同大賞は沖縄伝統芸能の振興と新たな作品の創造、発信を目指して設立され、今回は10作品の応募があった。総評で大城學選考審査委員長は「選外となった作品も可能性を秘めており、レベルの高い選考となった。今後もさらに練り上げを重ね、完成度を高めてほしい」と話した。新作組踊や沖縄芝居などの脚本も数多く手掛けた大城立裕氏の言葉も激励として贈られた。

 表彰状を受け取った喜屋武は「感謝やうれしさが倍増した。もう少し作品を練り上げ、精いっぱい取り組みたい」と意欲を新たにした。