玉城知事、米軍の深夜飲酒規制「実効性に疑念」 米兵の強制わいせつ逮捕受け協議求める


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玉城デニー知事

 公務執行妨害容疑で逮捕されていた在沖米海兵隊員が強制わいせつの疑いで11日に再逮捕されたことについて、玉城デニー知事は12日の定例記者会見で「深夜から午前5時までの基地外での飲酒等を制限する『リバティー制度』に違反している可能性が高い。制度の実効性に疑念を抱かざるを得ない」と指摘した。制度の検証を含め、実効性のある再発防止策を求めていく考えを示した。

 日米両政府や米軍、県などでつくる「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキング・チーム(CWT)」の開催について、玉城知事は「これまでも求めてきているが、米側が何らかの都合によってワーキング・チームを開催しない状況になっている」と明らかにした。

 CWTについて「日頃からの迅速な対応について情報共有を含めてしっかり開催して双方の意見を確認することが重要だ」と述べ、引き続き開催を求める方針を説明した。

 その上で日本政府に対して「日常から基地と隣り合わせで生活を余儀なくされている沖縄県民の実態をもっとしっかり把握してほしい」と求めた。