米軍機の低空飛行 沖縄防衛局「訓練詳細は承知していない」


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辺戸岬で低空飛行する米軍のMC130J特殊作戦機とみられる軍用機=10日、国頭村(読者提供)

 【国頭】国頭村の辺戸岬で10日、米空軍のMC130J特殊作戦機とみられる大型機の低空飛行が確認された件で、沖縄防衛局は12日、本紙取材に「個々の飛行目的や訓練内容は、米軍の運用に関することで詳細は明らかにされておらず、当局として承知していない」と答えた。

 辺戸岬では4日も米空軍機の低空飛行が確認された。同局は9日までに、日本の航空法に準拠する最低高度基準の適用を定めた、日米合同委員会合意を順守するよう求めていた。10日の低空飛行を受けて、同局は本紙取材に「引き続き日米合意を順守するとともに、周辺住民に与える影響を最小限にとどめるよう申し入れる」とした。

 国頭村は12日までに国に対し、村内での低空飛行中止を求める方針を決めた。17日に知花靖村長が沖縄防衛局と外務省沖縄事務所を訪れて申し入れる予定。

 10日の辺戸岬での大型機低空飛行に関して、本紙は在沖米空軍に同日の飛行訓練の有無などを11日に問い合わせたが、12日午後6時時点で回答は得られていない。