コロナワクチン接種の円滑実施へ 中部市町村会、医師会に要請


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中田安彦会長(右から4人目)に協力依頼書を手渡す島袋俊夫市長(同6人目)と中部市町村の首長ら=12日、北谷町の中部地区医師会

 【中部】新型コロナウイルス感染症対策を巡り中部市町村会(会長・島袋俊夫うるま市長)は12日、中部地区医師会(中田安彦会長)に対し、住民へのワクチン接種が円滑に実施できるよう、市町村が設置する集団接種会場への医療スタッフの派遣を調整することなど5項目の協力を求めた。

 ワクチン接種は全住民を対象に1人2回の接種が必要で規模の大きい事業となっていることから、中部市町村会は「中部地区医師会をはじめ中部管内医療機関と各市町村の連携、協力体制が不可欠」だと強調。集団接種会場に従事する医師の中から副反応発生時の救命措置や医療機関への搬送に関する医学的な判断を伴う責任者の配置や、個別接種を実施する医療機関の確保などに協力するよう要請した。

 島袋会長は「ぜひ医療の専門家の皆さんの意見を仰ぎながら感染防止対策に努めたい」と訴えた。

 中田会長は行政の協力もあり、中部市町村では懸念していたインフルエンザの蔓延も回避できたと謝意を述べ、「コロナ対策もしっかり皆さんと連携・協力して取り組みたい」と述べた。