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13日の夜、福島県沖でマグニチュード7.3の地震が発生しました。宮城、福島県では震度6強の揺れが発生し、100人以上がけがをするなど多数の被害が出ています。
こうした大災害では情報が錯綜し、間違った情報やデマがSNSで拡散されることがあります。
誤情報やデマは、被災者を余計に不安・混乱させてしまうため、拡散させないよう注意が必要です。
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災害時のデマの中に「外国人が被災地で強盗をしている」「外国人が被災地で女性を襲っている」など、外国人差別をあおるものが定番化しています。
日本語が話せず、地域との関わりが薄い外国人は災害時に孤立しやすく、差別デマで余計に追い込まれる可能性があります。
(みなさんも、言葉が通じず土地勘のない外国での被災を考えると、一層怖くなると思います)
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今回も「外国人が井戸に毒を入れた」という投稿がSNSに多数投稿されました。
これは100年前の関東大震災で実際に広がったデマ【※1】で、無実の朝鮮人、そしてウチナーンチュが暴徒に殺害されました。
投稿者は「冗談に決まっているでしょ」「ジョークを言っただけでこんなに非難されるなんて生きづらい世の中だ」と言い訳をしています。
しかし、差別を冗談やネタとして使用すると批判が来るのは当たり前です。
※1 関東大震災の時に広がったデマ … 1923年に発生した関東大震災の時に「朝鮮人が井戸に毒を入れている」としたデマが広がり、それによって朝鮮半島出身者や言葉になまりがあった地方出身者が殺傷された事件。当時はSNSはありませんでしたが、デマが警察の通達、新聞や人々のうわさなどで広がり、竹やりや刀で武装した街の人たちが襲うといった事態になりました。こうした外国人差別は続いており、現在はSNSを通じてデマが広がるようになっています。
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被災していない地域の人たちがすぐにできることは、こうした悪意のある差別デマを投稿・拡散する人をSNSに報告(通報)することです。
被災地の掃除は現地に行かなければできませんが、ネット上の差別デマの掃除はスマホから行うことができますから。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。