給油装置の一部が破損…嘉手納基地所属のMC130、岩国基地に緊急着陸


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嘉手納基地所属のMC130J特殊作戦機の破損しているとみられる箇所(赤い線で囲った部分)=23日、山口県の米軍岩国基地(戸村良人さん提供)

 米空軍のMC130J特殊作戦機が23日に山口県の米軍岩国基地へ緊急着陸した件で、空中給油中に給油装置の一部が破損したことが原因だったことが25日、分かった。米空軍第353特殊作戦群が本紙の取材に明らかにした。同機は嘉手納基地に所属する。米軍は「安全上の懸念はなかったが、念のため、岩国基地で軽微な修理を受けるため着陸した」と説明した。

 嘉手納基地所属のMC130Jは昨年末から、低空飛行する様子が県内で頻繁に目撃され、問題となっている。米軍によると、MC130Jは当時、複数のヘリコプターに空中給油する任務に参加していた。着陸時の写真では、左主翼から給油装置とみられるものが垂れ下がっていることが確認できる。

 2016年12月に起こった名護市安部へのMV22オスプレイ墜落は、MC130Jから空中給油を受けている際に接触したことが原因だった。

 米軍は「飛行の安全を確保するため、飛行データの詳細についてこれ以上、議論することはできない」と述べた。