沖縄本島唯一の製糖工場、ゆがふ製糖 建て替えへ 物流拠点区の分譲内定


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うるま市にあるゆがふ製糖の工場=2019年12月撮影

 老朽化により建て替えの必要性が議論されている、ゆがふ製糖(うるま市)の製糖工場について、県の長嶺豊農林水産部長は26日、同社が「国際物流拠点産業集積地域うるま・沖縄地区」の用地分譲について内定を得たことを明らかにした。同日の県議会代表質問で、翁長雄治氏(てぃーだネット)に答弁した。

 用地のめどは付いたものの、大規模な建設費用の確保も課題となっており、建て替えに向けては事業実施主体の決定や事業スキームは決まっていない。

 ゆがふ製糖の工場は、1958年の操業開始から今年で63年目を迎える。沖縄本島で唯一の製糖工場だが、老朽化で機械トラブルが相次ぎ、早期の建て替えが求められている。建て替えを巡っては、用地の確保が難航していた。県企業立地推進課によると、用地分譲の内定は1月27日付。ゆがふ製糖の島尻勝広社長は「内定をもらったが、実際はまだスタート地点。どういう形で建て替えを進められるのか、関係機関と連携して協議したい」と話した。