泡消火剤なぜ空自那覇基地からが流出? 非PFOS薬剤への交換時に発生


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消火剤とみられる泡が付着した保育園の柵=2月26日、午後4時50分ごろ、那覇市高良

 航空自衛隊那覇基地での泡消火剤漏出事故について、県の金城賢知事公室長は1日の県議会で、PFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤を非PFOS薬剤へ交換した際に発生したとの説明が空自からあったと答弁した。交換後に圧力試験を実施したところ、配管が破裂し、PFOSが含まれていない方の薬剤が流れ出たという。

 空自は本紙の取材に対し、流出した消火剤が約30リットルだったと答えた。水で30倍に薄めた混合液900リットルが基地内の水路に流れ込み、空自は水路から汚染水約6千リットルを回収した。県や那覇市には今後、産業廃棄物として処理すると説明が入った。

 県の金城知事公室長は「PFOS以外の有機フッ素化合物の含有状況や消火剤回収時に使用した洗浄水の流出状況について確認しており、今後、那覇市や豊見城市とも連携し対応していく」と述べた。