首里城正殿の手すりに県産木 チャーギを使用


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首里城正殿(資料写真)

 首里城復元に向けた技術検討委員会(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)の第2回木材・瓦類ワーキンググループ(WG)の第2回会合が3日、沖縄総合事務局で開かれた。正殿の造作材のうち、比較的小規模の材木を使う手すりなどの部材に県産のチャーギ(イヌマキ)を使用することを確認した。

 火災で焼失した首里城には県産木材は使用されていなかったが、今回はこれらの部材に適した在庫が県内で確認された。また唐破風妻飾(からはふつまかざり)など木彫刻材にも県産クスノキの使用を検討している。

 正殿の外壁など比較的大規模の造作材には、「平成の復元」時にも使用したヒノキアスナロを使用する。構造材のうち、樹種が選定されていなかった小径材には、大径材と同様に国産ヒノキを使用することが決まった。大径材のうち、一部には県産のオキナワウラジロガシが使用される。

 木彫刻材は前回復元を踏襲するため、台湾産のタイワンヒノキとベニヒの調達可能性も模索するとした。