3月8日の国際女性デーにちなんだ琉球新報デジタルのウェブセミナーが7日に開かれた。#KuToo運動で知られる俳優でアクティビストの石川優実さんが「沖縄から性差別について考える」をテーマに講演した。
職場で女性のみにヒールやパンプスを義務付けるのは性差別だとしてSNS上で署名運動を展開した石川さんは「声を上げてくれて楽になったと言ってくれる人がいたことが原動力。疲れたら休んでもいい。無理せずに続けていくことが大切だ」と語った。
第2部では、コラムニストの伊是名夏子さんとクロストークを展開、進行役を琉球新報デジタル編集グループの玉城江梨子記者が務めた。
SNSでの誹謗中傷にあいながら運動を続けた石川さんは「強制していないから社会問題ではない」「男性への差別だ」など中傷内容の傾向を分析。「女性の話を聞かなくても良いという意識の現れ。誹謗中傷自体が性差別だ」と指摘した。50年前のウーマンリブ運動でも同様の批判があったとし「同じ批判が来ると覚悟していれば楽になる」と語った。
骨の弱い障がい「骨形成不全症」がある伊是名さんは、12歳の頃のエピソードとして、買い物に出掛けた商業施設に障がい者用のトイレがなかったため、設置してほしいと要望。家族らにも協力を求め、1カ月後に設置されたことを紹介。「できることからやっていくこと、力を貸してほしい伝え、助けてくれる人とつながっていくことが大事だ」と語った。
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琉球新報デジタルは、8日も午後7時から、国際女性デーに関連したウェブセミナーを開催します。日本ラグビーフットボール協会理事で法学者の谷口真由美さんが「森氏の発言とスポーツ界のジェンダー平等」について講演します。
7日開催分の見逃し配信・アーカイブ配信は後日案内します。