富川副知事が退任「沖縄に潜在力、日本経済引っ張れる」 


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副知事を退任し、集まった職員に見守られ県庁を後にする富川盛武氏(中央)。コロナ対策のためセレモニーはせず足早に通り抜けた=8日午前、県庁(喜瀨守昭撮影)

 沖縄県の富川盛武副知事が任期満了のため、8日付で退任した。4年間の任期を終えた富川氏は新型コロナウイルス感染症の影響で県経済が大打撃を受けていることに触れ、「一日も早く安全安心な島を構築し、コロナ前の活気ある沖縄を取り戻して、さらに5年後、10年後も発展できる沖縄を構築してほしい」と語った。

 富川氏は沖縄国際大学長などを歴任し、経済学者としてアジア経済戦略構想の策定と推進などに携わった後、翁長前県政の2017年3月に副知事に就任した。玉城県政でも続投し、新たな沖縄振興計画の骨子案の取りまとめなどに尽力した。

 8日午前、新型コロナ対策本部の定例会議などに参加して任期を終えた富川氏は、県民や職員の支えに感謝の言葉を述べた。「沖縄は大変厳しい状況に置かれている」と県経済の今後を心配する一方、「沖縄はコロナがあっても潜在力がある。潜在力が顕在化すると、日本経済を引っ張れるということも沖縄振興の基本方針の中に書かれている」と、経済の回復と発展に思いを込めた。

 玉城知事は「これからもぜひ県に対して大所高所からご助言をいただきたい」とねぎらった。

 富川氏の後任には、県政策参与の照屋義実氏を充てる人事案が県議会2月定例会に提出されている。