障がいのある仲村伊織さん、挑戦4年目で高校合格 知的障がい者向け「ゆい教室」を活用


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パソコンで通知を確認し、共に合格を喜ぶ仲村伊織さん(左)と両親=10日午前、北中城村の自宅

 沖縄県立高校・特別支援学校の合格発表が10日あり、4年目の受験に挑んでいた重度知的障がいのある仲村伊織さんが真和志高校に合格した。仲村さんは本年度から設けられた知的障がい者向けの「ゆい教室」制度を活用した。

 学籍は島尻特別支援学校だが、真和志高校に通うことになる。

 仲村さんは2017年3月、重度知的障がい者として県内で初めて高校入試に挑んだが、不合格に。2次募集を含めると、20年までの3年間で計6度の不合格を経験した。その間、家族は障がいの特性を理解した合理的配慮の在り方などを県教育委員会と交渉してきた。

 午前9時15分過ぎにホームページで合格を確認した仲村さんは、受験票の受験番号とパソコンの画面に出ている合格発表の番号を照らし合わせ「一緒」と話し、喜びを表した。