空自基地の泡消火剤流出 那覇市が水路から水採取 PFOS含有を調査


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航空自衛隊那覇基地から流出した泡消火剤=2月26日、那覇市高良

 航空自衛隊那覇基地からの泡消火剤流出事故で、那覇市は12日、同基地内水路の2カ所で水を2リットルずつ採取した。11日に空自から提供された、消火剤を含む水と共に、有害性が指摘される有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)などの含有について分析する。結果は2週間程度で出る見通しという。

 県は12日、瀬長島海中道路の豊見城市側の海域3カ所で海水を採取した。PFOSなどの含有について分析する。3月下旬ごろに結果が出る見通し。同日の県議会土木環境委員会で、仲地健次環境保全課長は「技術的支援やサンプリング支援について那覇市に協力したい」と述べた。

 同基地第9航空団の安藤元彦装備部長は12日、那覇市の屋比久猛義総務部長らを訪ね、「回収した消火剤の内容分析を含め、引き続き事実確認をする」と説明した。