県酪農協 組合長決まらず 新理事・監事9人は承認


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 県酪農農業協同組合(八重瀬町)の次期役員体制がまとまらず、異例の組合運営が続いてきた問題で、同組合の臨時総会が19日、八重瀬町の具志頭農村環境改善センターで開かれ、新しい理事7人と監事2人の役員人事案が賛成多数で承認された。

 一方で、承認後に開いた理事会で組合長の互選について話し合ったが意見が割れて結論が出ず、20日の理事会に組合長の選出を持ち越すことになった。

 当初は理事の任期満了に伴い、2019年6月の総会で役員改選が行われる予定だった。

 だが、理事の再任を認めるかどうかで組合員間の意見が対立。役員改選の議案が取り下げられるなどして、新たな役員体制を決められなかった。これにより、組合長を含めた理事が任期満了を過ぎても在職する形となっていた。

 その後も、理事候補を決める推薦人会議を開いて新体制に移行しようとしたが、内部対立の解消は進まなかった。

 20年8月の理事会では、13年にわたって組合長を務めていた新里重夫氏の解任動議が出され、賛成多数で解任となる事態にもなった。

 19日の臨時総会では、役員の再任はせず、承認された理事、監事は全て新任となった。