コロナ「感染増えるのが速い」 沖縄県に危機感 クラスターも相次ぐ


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 沖縄県内では18日、新型コロナウイルス感染症対策の警戒レベル判断指標のうち直近1週間の新規感染者数が第4段階「感染蔓延(まんえん)期」に上がった。療養者数も328人で「329人超」の第4段階まであと2人に迫った。

 新規感染者数が第4段階に上がるのは2月10日以来で約1カ月半ぶり。県の糸数公保健衛生統括監は「感染者が増える割合が速い。第4波とみなすか判断は難しいが、警戒を徹底すべき時期。どうにか押さえ込みたい」と危機感を示す。

 2月中旬以降、クラスター(感染者集団)の発生も続く。新たに認定された県内135例目となる那覇市の高齢者施設では50~80代の6人の感染が確認された。職員2人と入所者4人で、女性4人、男性2人だった。那覇市保健所が訪問して全職員と利用者の検査を進めている。136例目は家族内で感染が広がった。陽性と確定したのは今月8~10日。人数以外の情報は公表していない。

 17日に認定された石垣市のガールズバーでのクラスターに2人を追加し、計7人になったと発表した。9日以降に店を利用した客への検査を進める。このクラスターに含まれ、17日に感染を発表した20代男性の居住地を石垣市から宮古島市に修正した。男性は宮古島市に戻った後に発症し、検査で陽性が確認された。