新型コロナウイルス感染拡大に伴う会見での玉城デニー知事と記者団のやりとりは次の通り。
Q:県独自の緊急事態宣言解除から約1月でまた時短営業要請となった。解除の在り方について課題は。
「(緊急事態宣言の解除は)社会経済活動の状況なども総合的に判断し、ここはいったん解除して再発警戒段階として県民に呼び掛けようということで宣言を終了した。(警戒を)呼び掛けてはいるが、活動的な世代が交流する場面が増え、感染拡大が広がった」
Q:これまでの経過を見ると厳しい措置で5月の大型連休までに流行が下火になっても、連休で人の動きが活発になると夏にまた強い措置が必要になる。効果的な対策はワクチン接種か、より強い規制か。どのような実効的な措置があるか。
「休業や時短の要請は財政的な裏付けとセットなので、取り組みに限度がある。感染対策をしっかり取ることと、ワクチン接種をスムーズに進めることも必要だ。『あらかじめ強い対策を』という考えではなく、取り得る手段を徹底的に皆で一緒にやることが一番重要だと協力を呼び掛けている」
Q:2月末までの県独自の緊急事態宣言では、時短要請は午後8時までだった。今回の要請で時短要請を1時間延ばすことについて、防疫と経済の観点からどうバランスを取るか。
「一言で言えばぎりぎりの判断だ。もしこれで改善しなければ、より厳しい措置に移行せざるを得なくなる」