「先生ありがとう」 伊江村の離任教員ら新天地へ


社会
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多くの教え子や地域住民らに見送られ島を離れる教職員ら=26日、伊江港

 沖縄県伊江村内の3小中学校での勤務を終え、本島内の学校へ赴任する教職員らが26日、新任地に向け島を後にした。教職員やその家族らを見送ろうと、伊江港には児童生徒をはじめ、保護者や地域住民が大勢詰め掛け、涙を拭いながら別れを惜しんだ。

 伊江小から那覇市の曙小に異動する宮平安隆教諭は「伊江島で過ごした3年間は教員生活で最高の宝物となった。この経験を生かして新任地でも頑張りたい」と話した。西小で3年間勤務し、沖縄市の美原小に異動する仲舛真弓教諭は「素直で元気いっぱいの子どもたちと毎日楽しく過ごせて最高の場所だった」と笑顔で語った。

 フェリーが岸壁からゆっくりと離れ、港内に長い汽笛が鳴り響いた。児童生徒らは「先生ありがとう」「行ってらっしゃい」などと書かれた横断幕を持ち、互いに姿が見えなくなるまで手を振り続けていた。

 (金城幸人通信員)