スーパー耐久2021開幕戦で平良、翁長所属チームがV 自動車レースST-2クラス


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 複数のドライバーがチームで参戦し、制限時間内の走行距離を競う自動車レース「スーパー耐久シリーズ2021」の今季第1戦決勝が3月21日、栃木県のツインリンクもてぎ(一周4801メートル)で行われた。県勢の平良響(コザ高出)、翁長実希(浦添商高―沖縄国際大4年)ら3人の「KTMS GR YARIS」がST―2クラスで頂点に立った。計74周を走り、2位に1周差をつけた。レースは5時間の予定だったが、3時間を超えた時点で雨天のため途中終了となった。

 スーパー耐久は市販量産車をベースとした車両によるレースで、ST―2クラスには主に四輪駆動車が参戦する。今季は11月までに全6戦を行う。


過酷状況、タイヤ温存

優勝トロフィーを掲げる(左から)野中誠太、平良響、翁長実希=3月21日、栃木県のツインリンクもてぎ(写真提供:スーパー耐久機構(STO))

 雨が降り続ける中での過酷なレースとなったスーパー耐久の今季開幕戦。74周のうち、3人の中で最も多い37周を走った平良響は「ウェットタイヤが持たない可能性もあったので、タイヤを温存しながら走った。結果タイヤが残って最後まで走れてよかった」と振り返った。

 翁長実希はレースに入ったタイミングで雨天のためコースにセーフティカーが入り、やや低速での走行を余儀なくされたが「非常にいい結果で、とても満足」と優勝を喜んだ。

 互いに刺激し合い、活躍の場を広げる2人。今季もさらなる飛躍の年となりそうだ。