宮古島の4中学校閉校 西城・城辺・砂川・福嶺…支えた地域に感謝


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校歌を歌い、母校との別れを惜しむ砂川中の生徒ら=3月27日、宮古島市城辺の砂川中学校

 【宮古島】宮古島市城辺地区の西城、城辺、砂川、福嶺の4中学校が3月末で閉校した。4中学は新設される城東中学校(1日開校)に統合される。3月27日、西城中(比嘉豊樹校長)と砂川中(与座篤校長)でそれぞれ閉校式が開かれた。新型コロナウイルスの影響で参加人数を制限し規模を縮小して執り行われた。教職員や生徒、保護者が集い、学びやとの別れを惜しんだ。両校長がそれぞれ大城裕子市教育長に校旗を返納し、ともに73年の歴史に幕を下ろした。

 西城中、砂川中は1948年に城南中学校として創立され、翌49年に西城、砂川中に分離した。73年間で両校合わせた卒業生は約8400人に上った。

 27日午後、西城中で開かれた閉校式で比嘉校長は「本来なら地域の方も招かねばならないがコロナの影響でかなわない。心からおわびする」と地域住民の思いに応えられないもどかしさを吐露した。「73年にわたり関係各位にいただいた愛情と支援に感謝する。新中学でも皆さんの思いは受け継がれると確信している」と語った。

 最後の生徒会長を務めた砂川竜馬さん(3年)が生徒代表であいさつした。「みんなで助け合い、笑い合った日々、目標を達成できた瞬間、たくさんの思い出がある。家族や先生、地域の人が見守り支えてくれたおかげだ」と感謝し、「西城中学校の生徒だという誇りを胸に刻んで歩んでいく」と誓った。

 城辺、福嶺中の閉校式は7日に開かれ、それぞれ校長が大城教育長に校旗を返納した。