コロナワクチン集団接種 那覇市は5月中旬から 市内で訓練実施


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アナフィラキシー症状への対応を訓練する那覇市消防局職員ら=8日、那覇市の県立看護大学

 沖縄県那覇市は8日、同市の県立看護大学体育館で新型コロナウイルスワクチンの集団接種訓練を実施した。同市は4月26日の週から高齢者施設での巡回接種を始め、集団接種は5月17日の週から始める予定。その後、かかりつけ医などでの個別接種を始める。

 訓練は受け付けから問診、接種、経過観察までの流れのほか、重いアレルギー反応のアナフィラキシーを発症した患者への対応を確認した。1会場当たり1日180人の接種を目指す。

 訓練に参加した宮城政剛(まさたけ)医師は「車いすなども準備してほしい。入り口と出口を分ければ、より密を避けられる」と講評を述べた。「医師や看護師、個別接種の施設がまだ不足しており、多くの方に協力を呼び掛けたい」とも話した。

 城間幹子市長は市民に向けて「しっかり体制を整えていくので、ぜひ接種をしてほしい」と呼び掛けた。「十分なワクチンが供給されるのかがまだ見えない」と課題も指摘した。

 市内のワクチン接種対象者は1月時点で約27万3千人(医療従事者約9700人を含む)で、このうち65歳以上の高齢者は約7万9400人。集団接種は公民館など市内11カ所の公共施設を段階的に使う予定。