うるま市長選 告示まで1週間 支持拡大へ両氏奔走


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
(左)中村正人氏 (右)照屋寛之氏

 【うるま】18日告示、25日投開票のうるま市長選は、11日で告示まで1週間となった。前市議の中村正人氏(56)=自民、公明、会派おきなわ、無所属の会推薦=と、沖縄国際大名誉教授の照屋寛之氏(68)=共産、立民、社民、社大、新しい風・にぬふぁぶし推薦=が立候補を表明しており、選挙戦は新人2氏の一騎打ちとなる見通しだ。両氏の告示前の取り組みを探った。

 島袋俊夫市長が勇退することから、市長選は市政の継承か刷新かが焦点となる。両陣営は、推薦を受ける各党・団体や市議などに支持の掘り起こしを呼び掛けるほか、支持政党を持たない有権者への知名度浸透が鍵を握ると見ている。

 中村氏は、島袋市政の継承・発展を掲げる。その上で「市議6期22年の実績」を前面に「現場主義」を打ち出し、与党市議団とともに支持層の拡大に取り組む。具志川、石川、与勝地域ごとの「地域ビジョン」をまとめ、地元具志川以外の集票にも力を入れる。

 経済関係者などでつくる「有志の会」が結成され、市内外の企業、団体からも推薦を受けるなど、組織票固めが進んでいる。選挙戦を左右する若年層や浮動票の取り込みに注力する。

 照屋氏は「行政すべて市民のため」をキャッチフレーズに、市民本位の市政運営の実現を掲げる。大学で37年間、行政学を研究してきた経験に基づく政策提案力を前面に、大票田の具志川のほか、与勝地域の観光振興推進、市石川でのスポーツコンベンション機能整備などを訴える。

 3、4日には玉城デニー知事が激励に駆け付けた。陣営は投票率のアップが鍵として、選挙の雰囲気づくりを重視して若年、浮動層に浸透を図っていく。