【詳報】市長給与50%減はどうやる?GoToキャンペーンの評価は?<うるま青年会議所討論会・下>


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(左から)中村正人氏、照屋寛之氏

 【うるま】18日告示、25日投開票のうるま市長選に向け、うるま青年会議所は11日、新人で前市議の中村正人氏(56)と、新人で沖縄国際大名誉教授の照屋寛之氏(68)を招いた討論会を、市石川のFMうるまで開催した。両氏は経済振興や雇用問題、教育・子育て支援などの主要政策について力強く訴えた。同討論会はFMうるまのラジオ放送などで生配信された。


<クロス討論>

◆中村氏から 市長給与50%減は
  照屋氏 職員はカットせず

◆照屋氏から 「Go To」について
  中村氏 環境整えば再開も

 

 中村 市長給与を50%カットすると公約に掲げているが、副市長や市教育長もカットしなければバランスが取れない。

 照屋 50%カットの趣旨がまったく理解されていない。職員給与をカットするとは一言も言っていない。他の職員の給与は1円たりともカットしない。

 照屋 政府の新型コロナ対策はすべて後手に回り失策が続いた。自民、公明から推薦を受ける予定候補者として、政府のコロナ対策や観光促進事業「Go To キャンペーン」への評価は。

 中村 観光業、飲食業、宿泊業が「Go To キャンペーン」に高い関心を持っていた。沖縄は観光立県。安心安全な旅行ができる環境が整えば、キャンペーンを再開してもいいと考えている。

 照屋 キャンペーンを始めた時期は適切だったか。

 中村 国もきちんと調査した上で踏み切ったと思う。


<訴えたいこと>

現市政しっかり継承 中村氏
市民が主人公の街に 照屋氏

 

Q:有権者に訴えたいことは。

 

 中村 島袋俊夫市政をしっかりと継承し、発展させていくことが重要だ。うるま市民12万人の命と暮らしを守るため、自身の命を懸け取り組む。次期市長は、うるま市誕生20年を迎える大事な4年間を担う。

 掲げた政策は必ず実現させるとの思いだ。市職員と協力し、同じ方向を向いて市政を運営する。市民の命と暮らしを守るのは、経験豊かで若さと実行力がある中村正人だ。

 照屋 行政は市民生活そのもの。市民の生命と財産を守ることが行政の責務だ。私が掲げる政策が実現できれば、必ず夢のあるうるま市となる。

 市が本来持つスケールメリットは無限の可能性がある。合併から16年。現在の成長や発展は、市民が当初期待したほどではない。変革は待ったなしだ。市民が主人公の街をつくる。市政の継承か変革か。有権者に判断を仰ぎたい。


<略歴>

中村 正人氏

 なかむら・まさと 1965年3月生まれ。市田場出身。日本文理大卒。98年に旧具志川市議選で初当選し、6期22年務めた。

照屋 寛之氏

 てるや・ひろゆき 1952年10月生まれ。市前原出身。日本大大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。行政学、政治学専門。