平良組が開幕戦で6位入賞 自動車スーパーGT 初参戦で


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 自動車のスーパーGT開幕戦は11日、岡山国際サーキット(一周3703メートル、300キロ)で決勝が行われ、GT500は大嶋和也、山下健太組(ルーキー)、GT300は藤波清斗、ジョアンパウロ・デオリベイラ組(KONDO)が勝った。29台が出走したGT300で大会初参戦を果たした平良響(コザ高出)・新田守男組(K―tunes)は6位入賞を果たした。スーパーGTは2人1組で競われ、レース中のドライバー交代が義務付けられる。今季は全8ラウンドを行い、年間王者を決める。

「まさか出られるとは」 2戦以降出場未定も手応え
 

レース会場でリラックスした表情を見せる平良響=岡山国際サーキット(提供:GTA)

 5歳でカートに乗り始めた平良響の一つの夢がかなった。トップレーサーが参戦し、国内最大級の人気を誇るスーパーGT。昨季FIA―F4で年間王者に輝いた実績が評価され、コロナ禍で外国人ドライバーが来日できないチームから声が掛かった。「まさか自分が出られると思ってなかった。うれしかった」と声を弾ませた。

 第2戦以降も出場できるかは未定だが、初参戦での入賞に「手応えはあった」と通用する感触を得た。

 フォーミュラカーとは違い、市販車を改造した車両はより重量がある分、曲がりにくく、止まりにくいという。

 今季は全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にも年間参戦しており「荷重移動の感覚が敏感になった。フォーミュラにも生かしたい」とさらなるレベルアップを誓った。