本島縦断135キロ 6日間を生配信 30周年のディアマンテス トムさん


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沖縄縦断ウオーキングで国頭村宇嘉を元気に通過中のディアマンテスのトム仲宗根さん=3月19日

 【国頭】今年結成30周年を迎えるラテンバンド「ディアマンテス」は、昨年から続くコロナ禍でイベントやライブ開催が厳しい状況の中、今年からユーチューブやツイッターなどネットによる発信を開始した。ベース担当のトム仲宗根さん(53)=宜野湾市=は、国頭村辺戸岬~糸満市喜屋武岬まで約135キロの沖縄縦断ウオーキングに挑戦、その様子を自身のツイッターで生配信した。

 トムさんは「ライブが頻繁にできない今のご時世にジレンマがある。結成30年目の節目なので何らかの発信できるコミュニケーションの場をつくりたい」と話した。

 ただ歩くのではなく、歩きながら見て感じたことを歌詞にしてアルベルト城間さんに送り、曲を作ってもらう企画を思いついた。

 3月19日午後0時15分に、国頭村辺戸岬・祖国復帰闘争碑をスタート。ウオーキングは、各地域の名所に立ち寄りながらゴールを目指し歩き続けた。この日は、いったん大石林山のウオーキングコースを歩く予定が、道に迷うというハプニングも。しかし地元に詳しい男性から義本王の墓(辺戸在)を案内されるなど、思わぬ収穫もあった。

 糸満市の喜屋武岬にゴールしたのは24日午後4時ごろ。出発から6日間、所用時間は約66時間半だった。

 ゴールには、ツイッターを見ていたというファン2人と、マネジャーの糸数聡さんが駆け付け、トムさんのゴールを見守った。

 トムさんは「次は、歩いてきた軌跡を思い起こしながら、スタートからゴールまで、車でゆっくりとドライブしてみたい」と話した。トムさんが旅の途中にアルベルト城間さんに送った歌詞は、これから曲の制作に入るという。

 (新城高仁通信員)