うるま市長選、候補者の動きを追う


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(左)中村正人氏 (右)照屋寛之氏

 【うるま】18日に告示されたうるま市長選は25日の投開票に向け、ともに無所属新人で、前市議の中村正人氏(56)=自民、公明、会派おきなわ、無所属の会推薦=と、沖縄国際大名誉教授の照屋寛之氏(68)=共産、立民、社民、社大、新しい風・にぬふぁぶし推薦=が市内各地で舌戦を展開している。両氏の告示後の取り組みを追った。


中村正人氏「高規格道路の整備」強調

政策を訴え、支持を呼び掛ける中村正人氏=19日、うるま市与那城

 中村正人氏は18日の告示後、石川、与那城、勝連を重点的に回り、遊説や街頭演説で支持を呼び掛けた。地元の与党市議も同行して支持を訴えている。19日に入った与勝で特に強調したのが「海中道路まで地域高規格道路を整備する」とした政策だ。

 マイクを握り「地域を活性化させ、産業振興を図るためにも道路を一本通す」と訴えた。この道路が防災や救急搬送用の道路になるという点もアピールした。

 20日に入った石川では、石川漁港や石川多目的ドーム周辺整備の必要性に言及。旧石川庁舎の利用推進など、まちづくりの計画を立てることで「若者が定着し、住みよい石川をつくる」と力強く語った。

 今後、大票田・具志川にも入る。


照屋寛之氏「低所得から脱却を」訴え

政策を訴え、支持を呼び掛ける照屋寛之氏=19日、うるま市石川

 照屋寛之氏は18日の告示後、石川、与那城、勝連を重点的に回り、与党県議とともに遊説や街頭演説で支持を呼び掛けている。19日に入った石川では「うるま市の1人当たりの市民所得は県内40位で、下から2番目だ。失業率も11市で一番高い」と強調し、市政刷新を訴えた。

 石川地域の住民から「石川には、2市2町が合併したメリットがない」と聞いた話を紹介し、石川の活性化のため「さまざまなスポーツができるようコンベンション機能を整備する」との考えをアピールした。

 20日に入った与勝では「マリンスポーツや海洋レジャーの聖地にすることで、与勝地域の活性化につなげる」と強調した。

 今後、大票田・具志川にも入る。