沖縄県警の1~3月の違法薬物摘発、未成年が9人、高校生は4人


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 今年1月から3月末にかけて、沖縄県警が摘発した大麻や覚醒剤などの違法薬物事犯は53人(前年同期比2人減)で、このうち高校生(当時)を含む少年は9人(同1人増)に上ることが23日、県警のまとめで分かった。高校生の摘発は覚醒剤取締法違反で1人、大麻取締法違反で3人の計4人。今年に入り高校生を含む少年が相次いで、大麻取締法違反などで逮捕されており、若年層を中心に県内の薬物汚染が深刻化している。

 県警によると、今年1~3月末に県警が摘発した違法薬物事犯のうち、覚醒剤取締法違反は17件、20人(同13人増)で、少年は4人だった。大麻取締法違反は35件、32人(同14人減)で少年は5人となっている。麻薬取締法違反は20代の1件1人、少年の摘発はない。10代~20代の摘発者が全体の約47%を占める。

 捜査関係者などによると、3月に本島中部の男子高校生2人が、車内で大麻リキッドなどを所持していたとして逮捕された。3月末までに県内で、男子高校生が大麻を所持していたとして書類送検されている。

 2~3月には本島南部の女子高生と少年2人の計3人が、覚醒剤を共同で所持していた疑いで逮捕された。県警は、違法薬物の入手ルートなど慎重に捜査を進めている。