任期満了に伴ううるま市長選が25日投開票され、無所属新人で前市議の中村正人氏(56)が2万7597票を獲得し初当選した。島袋俊夫市政の継承を訴え、選挙戦を制した中村氏に、今後の市政運営などについて聞いた。
Q:当選から一夜明けた今の心境は。
「島袋市長の後継者として、市政の継承発展を訴えたことが有権者の支持を集めた。ただ当初から厳しい戦いになると思っていた。私も照屋寛之氏も地元が具志川で、その大票田・具志川の票をどれだけ取り込めるかの勝負だった」
Q:どの点が支持されたと考えるか。
「コロナ禍の中、うるま市ではワクチン接種体制が整えられ、津堅島では県内でいち早く接種がスタートした。その島袋市政と、私の市長へのコロナ対策の要請がかみ合い、支持へとつながったのではないか」
Q:うるま市は失業率が高いが、雇用対策は。
「市の産業は幅広い。第1次産業が盛んで、第2次産業は中城湾港新港地区が中心となっている。今後、仲嶺地区に土地を確保し、企業誘致を図る。多種多様な職種をつくることで雇用問題を改善したい。若い起業家を支援する体制も整えることで、活躍するチャンスを与えたい」
Q:新型コロナ対策以外で特に力を入れたいことは。
「子育て支援では2024年度までに待機児童をゼロにする。保育士が働きやすい環境を整えることも大事だ。児童発達支援にも取り組む」
Q:今後の抱負を。
「コロナ禍の中で、うるま市民の命と暮らしを守らなければならない。経済的に厳しい人たちや事業者、医療従事者などを支援していく」
(聞き手 砂川博範)
なかむら・まさと 1965年3月生まれ。市田場出身。日本文理大卒。98年に旧具志川市議選で初当選し、うるま市議を含めて6期22年務めた。